午前六時

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ついこの間なんですが、ちょっとした理由があって、午前6時に出勤しました。

まだ夜明け前で、窓の外は真っ暗でした。

誰もいないだろう電気のついていないオフィスにすたすた入っていって、ある角を曲がると、目の前にぬるりと、大きな影が、地面から生えてるみたいに立っていました。

僕は情けない悲鳴をあげました。

影の正体は当社の社長でした。

なんでも夜中に仕事をしていて、そのまま朝まで寝てしまったところに僕が現れたという事です。

会社の代表ともなると、夜も昼もなく大変なものなのだなと今となっては気楽に思い返せますが、

その瞬間は本当に卒倒してもおかしくなかったくらいに吃驚しました。

他には特に何もない毎日です。

平和です。

岩切