ありがとう平成、そして、ようこそ令和!

各種年金関係

平成も残りわずかのカウントダウンに入りましたが、如何お過ごしでしょうか。
天皇のご崩御による昭和の終焉とは異なり、譲位による平成の終わりは、祝賀モード全開で“感謝”と“期待”に、春爛漫といったところです。

新元号も無事発表され、来年に迫った東京五輪/パラ五輪関連、はやぶさ2から届くミッション成功の便り等の一方で、10月からの消費増税など大きな話題の影で、実は年金制度も今年は財政検証が行われる改革の年なのです。
なぜ、このような検証が定期的に行われるかというと、現在の国民皆年金制度が始まった1936(昭和21)年の当時は働く世代11.2人が1人の高齢者を支える「胴上げ型」の制度設計でした。その後1985(昭和60)年に基礎年金制度が確立し、その時点では6.6人が1人を支える、まだかろうじて「胴上げ型」といえる状況でした。ところが平成に入り、少子高齢化が相当のスピードで進み、年金制度を支えるかたちも「胴上げ型」から「騎馬戦型」へと激変し、直近では現役世代2人で1人を支える状況にまで発展し、これが2060年には1.3人で1人を支える「肩車型」になることが予測されています。そのため公的年金制度の負担と給付のバランスを保ち、制度を持続可能なものとするために5年ごとに概ね100年先を見通す作業が必要となったわけです。
平成に入ってからすでに9回も年金制度の見直しが行われ、制度間のクレバスに落ちる人がでないよう社会保障のセーフティーネットとして都度、救済措置や特例が生じ、年金制度は非常に複雑な制度に変貌を遂げています。
すでに今年3月に開催された社会保障審議会年金部会で今年度の「財政検証」の基本的な枠組みが公表されています。それらによると令和元年の年金制度改革で注目すべき点は、①年金額ルールの見直し ②短時間勤務者への更なる適用拡大 ③70歳超への受給開始可能期間の拡大と加入年齢の引き上げ などが挙げられますので、財政検証の動向に注視し、年金改革の情報収集のアンテナをたてていきたいと思います。
汐留社会労務士法人では、複雑な制度にもしっかりと対応すべく、士業女子6名のチームで年金相談や請求手続き業務に積極的に取り組んでおりますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

平成は皆様にとってどんな時代でしたでしょうか。私にとって平成は四季に例えると、初夏から初秋にかけての活き活きと躍動的な季節だったように今、振り返っております。これからは冬支度に備える晩秋に入りますが、受験生のお守りとしても有名な山香ばしの木のように冬でも葉を落とさず、生涯現役を目指して頑張ろうと決意を新たに令和の時代を迎えたいと思います。いつも最後までお読み下さり、ありがとうございます、これからもよろしくお願いいたします。Homma 🙂